看護師は、一年を通じて業務内容がハードなだけでなく、スタッフの数が限られているため、希望通りに休みが取れないといった問題を抱えている人が少なくありません。特に、身体がそれほど丈夫でない人や、夜勤続きの人は、知らず知らずのうちに健康状態が悪化したり、精神的な面で追い詰められたりするリスクが高まるため、日頃から適切な健康管理を行うことが大切です。たとえば、病床数が多い総合病院では、一人の患者が複数人の患者を受け持つケースが多く、経験が少ない看護師は体の疲れやストレスが高まりやすくなる傾向があります。こうした問題に対応するには、適宜信頼できる先輩のスタッフに相談できる環境が整っているところや、一週間に二日以上の休日が取れるところを職場に決めることが肝心です。
常勤からパートタイムまですべてのスタッフの健康管理に気を使っている医療機関の中には、シフト制を採用して柔軟に休日を指定できるようにしたり、一人あたりの看護師の仕事量を見直したりしているところもあります。なお、妊娠中や子育て中の看護師が健康管理を意識しながら医療現場で働き続けるには、数ある医療現場の中でも、家庭生活について職場の上司や同僚の理解が得られるところを探すことが重要です。そうした中、看護師として重要な健康管理のポイントを押さえるうえで、機会があれば新人看護師の時代を経て看護部長や看護師長としてキャリアを積んだ人から話を聞いてみることが大事です。